第35回東京モーターショー2001

第35回東京モーターショー2001

カスタムマイスターとしての本領発揮!!

トヨタの技術に世界が目を見張った! 新世紀のスポーツカー!「FXS」近未来のコンセプトカー「Pod」&「DMT」(Dual Mode Traveler)の全貌がここに!
ここにもTTCの技術が!世界中の自動車メーカーがその技術と未来を披露する、東京モーターショーで話題を集めたトヨタの近未来型コンセプトカー! 実は、ここにもTTCの技術が息づいていました。その3車種の全貌を改めてご紹介します。

コンセプトカー作りはお手のもの!?

大盛況のうちに終了した第35回東京モーターショーで、トヨタ自動車が発表したコンセプトカーの内3台の製作を担当しました。TTCとモーターショーの関係は深く、以前よりトヨタ自動車のコンセプトカー作りには関わっていました。カスタムマイスターとしてのまさに本領発揮といったところ!デザイン画をもとに、具体化するための設計図を作り、市販車レベル(というよりそれ以上)までに外装も内装もすべて仕上げていく、いわばワンオフのオーダーメイドカーのようなもの。類い希なる技術と情熱がなければ達成されることのない緻密な作業の積み重ねが要求されます。さて、気になるコンセプトカー3台の詳細を今回特別にサイトで公開! モーターショーの会場と併せてTTCの技術の真髄に触れてください。

FXS

THAT‘Sスポーツカーは永遠の憧れ!

トヨタが考える、21世紀のスポーツカーが登場! 2シーターのピュアスポーツカーです。少々奇抜なデザインもTTCの手にかかればあっという間、ではないですが、見事なクルマに仕上がりました!

グラマラスなボディが特徴!

ショー会場でも観客の目を引きつけた注目の1台です。
スポーツカーへの憧れ、夢、希望を持ち続ける人たちに向けて提示されたクルマです。パッケージにもこだわっています。50:50の前後重量バランスとすることで、高い運動性能と限界域での安定性を実現しています。そして小さなヨー慣性モーメント、低くとられた重量バランス(フロントミッドシップ!)、切り詰められた前後のオーバーハングなどスポーツカーがスポーツカーであるために必要な要素をすべて満たしています。

しかし何と言っても圧倒されるのはそのスタイル。「シンプル&セクシー」をテーマにデザインされたものだが、これだけ造形的なラインを具現化するのは苦労も多かったのでは? 設計を担当したTTCの鈴木(幸)さんに伺ってみました。「特に苦労したのはフロント部分のグラマラスなラインを具現化させることでした。なかでもフェンダー部分の曲線は渾身の作です」

大胆でグラマラスなエクステリアからインテリアにも目を向けてみると、操作系のスイッチやレバーの数が少ないことに驚きます。「moon light blue」をテーマカラーとしているとのことで、センターコンソールやメーター類に浮かび上がる青白い光が幻想的な雰囲気ですらあります。「FXSには新開発のシーケンシャルシフト式の6速MTが搭載されています。V8、4.3Lのエンジンとのコンビネーションで低速から高速までパワフルなドライビングが楽しめるんですよ」(小原さん)

「やっぱり21世紀もスポーツカーが最高!
こんなクルマが市販化されたら、本気で欲しいです!」
  • 全長:4,150mm
  • 全幅:1,870mm
  • 全高:1,100mm
  • ホイールベース:2,500mm
  • トレッド:前 1,550mm、後 1,560mm
  • 乗員定員:2名
  • エンジン:BEAMS V型8気筒
  • ガソリン排気量:4,292cc
  • 駆動方式:FR
ホイールも強烈なインパクト。これも当然のことながらひとつひとつFXSのために作られたもの。ディテールの仕上げも抜群です!
テーマカラーである「moon light blue」を象徴するインテリア。非常に未来的でありながらも、どこか懐かしい感じがしませんか?

pod

走るスーパー電脳ロボ!!クルマも感情を表します

クルマは道具ではなくパートナーである、という全く新しいコンセプトのもとで企画されたpodは、何とソニーとのコラボレーションカーなんです!

「えっ、クルマが感情で表情を変える!?」

今回の東京ショーでもっとも話題になった1台が、このpodです! トヨタ自動車とソニーがコラボレーションすることで企画された近未来カー。ドライバーとクルマの新しい関係を提案しています。

キー機能をもった「ミニポッド」という携帯端末を通じてドライバーの様々な嗜好、情報(例えば好きな音楽、趣味など)を蓄積します。ドライバーはpodに乗り込むとき、ミニポッドを持参しインパネ中央にあるクレードルに収めるとデータが瞬時にアップロードされ・・・。つまりクルマとドライバーは密接に繋がれ、従来の乗り物としての役割以上に「パートナー」としての関係性を提案したものなんです。そこで、先進のIT技術が存分に盛り込まれたpodの設計に携わったTTCの宮森さんに伺ってみました。「語りきれないくらいの技術が盛り込まれています。ミニポッドもそうだし、ステアリングとペダル機構に変わる『ドライブ バイ ワイヤー システム』、それぞれのシートに装着された専用ディスプレイなどなど。podのコンセプトを象徴するすべての機構は全部作動するため、ボディの設計だけではなく、それら作動部分の調整に苦労しました。あっちをたてればこっちがたたず、といった感じで(笑)」

podの持ちうる性能はここでは書き尽くせないほど。
  • 全長:3,930mm
  • 全幅:1,800mm
  • 全高:1,860mm
  • ホイールベース:2,500mm
  • トレッド:前 1,460mm、後 1,440mm
  • 乗員定員:4名
  • エンジン:BEAMS直列4気筒ガソリン
  • 排気量:1,496cc
  • 駆動方式:FF

写真左より、HAPPY、SAD、ANGRY、SLEEPY。ヘッドランプとその周辺のライトの点滅バリエーションで感情を表します。例えば交差点で不意な飛び出しに対して驚いたときはANGRY、パンクや燃料切れのときにはSAD、といった具合です。

ドライバーとpodを繋ぐのがこのミニポッド。
ドライバーの嗜好を蓄積するため、パソコンやテレビなどとの互換性をコンセプトにしている。
なるほど。

DMT 創造するライフスタイル

移動と滞在の両立を示したコンセプトカー

1台のクルマをセパレートで楽しむ!?流行のミニバンスタイルならではのアドバンテージを生かして創造するライフスタイル。Dual Mode Traveler、想像は無限に広がります!

21世紀の新しいコンセプト

Dual Mode Traveler(デュアル・モード・トラベラー)、略してDMT。クルマという限られた空間のなかで考え得るライフスタイルを大胆に提案するコンセプトカーです。

ひとつは当たり前ですが「移動」。A地点からB地点へ、より快適にドライブするということ。高いアイポイント、そして空を近く感じれる大開放のサンルーフ、その名も「ラメラルーフ」がゆったりとしたドライビングプレジャーを提供してくれるでしょう。そしてもうひとつ。ミニバンスタイルならではの広々とした空間で「滞在」するということ。例えば書斎。趣味に没頭するもよし、誰にも邪魔されずにインターネットで世界中を行き来するもよし。自分だけのよりパーソナルなスペースを自由にコーディネイトできるよう、フラットで箱形に効率良く設計されているのです。

このフラットで箱形であることが、TTCの開発者を奮い立たせたのだそう。「ボディの非常にゆるやかにカーブしたフラットなサイド部分をいかに美しく仕上げるか、という命題に全神経を注いだといっても過言ではありません。ひとつひとつ手で叩いて、まるで工芸品を作るかのように作業をしました」(DMTの開発を担当した熊沢さん)

クルマがこれまでのクルマとは異なる目的を持ち始めることも21世紀の潮流なのかもしれません。
まずはDMTのコンセプトがそれを指し示しているのです。
  • 全長:4,850mm
  • 全幅:1,825mm
  • 全高:2,030mm
  • ホイールベース:2,900mm
  • トレッド:前 1,600mm、後 1,600mm
  • 乗員定員:2名
  • エンジン:BEAMS直列4気筒
  • ガソリン排気量:2,362cc
  • 駆動方式:FF
Stayモードの空間は暖かみのあるアンバーでライトアップ。視覚的にも精神的にも非常に落ち着きのある演出です。
開放感の高いラメラルーフ。ときにストレスを感じることもある移動時間も空が近づくことで気分的にリフレッシュされることもあるわけですね。